公益社団法人 肝属郡医師会

会長あいさつ

 肝属郡医師会の医療圏は、霧島屋久国立公園のほぼ中央に位置する桜島のすぐ南にある垂水市と30km南の九州本土最南端に位置する南隅二町(市町村合併により大根占、田代は錦江町、根占、佐多は南大隅町)の一市二町で構成されております。

 垂水市は、錦江湾沿いの美しい海岸線、背後には手つかずの自然が残る高隈の山が連なっており、山あいには四季折々の花々が咲き乱れ、高峠のつつじヶ丘公園やたるみず千本イチョウは人々の目を楽しませてくれます。又、海岸沿いに沸き出る温泉は、訪れる人をやさしい湯の香で迎えてくれます。
 南の風に誘われてくだると美しい海岸線が延々とつづき、海岸線からそそり立つ山々からは自然の香りが広がり、高隈山の麓に位置する猿ヶ城渓谷は所々に花崗岩の奇石・巨岩が連なり、清冽な水が流れ落ち、清流となって海へそそいでいます。
 錦江町には壮大な大滝をメインとした神川大滝公園、千畳敷の石畳を有する花瀬自然公園、南大隅町には名勝「雄川の滝」、九州本土最南端佐多岬といずれも人々に感動を与えてくれる大自然がそこにあります。

 肝属郡医師会は、昭和56年、南隅四町における地域医療を打開するため、医師会活動方針、住民、行政からの要請などに基づき、医師会立病院を開設いたしました。
 さらに平成9年11月に介護老人保健施設、訪問看護ステーションわかくさ(平成17年3月31日廃止)、平成12年4月には指定居宅介護支援事業所、指定訪問介護事業所わかくさ(平成17年3月31日廃止)を開設いたしております。
 また、昭和62年3月には、垂水市からの要請を受けて、国内初の公設民営方式で垂水市立医療センター垂水中央病院の管理運営を受託し、平成9年4月には、垂水市立介護老人保健施設コスモス苑と垂水市立介護支援センター(平成18年3月廃止)の運営管理も受託するに至り、平成12年4月には、指定居宅介護支援事業所コスモス苑を医師会運営で開設しました。

 平成29年3月には、垂水市が推進している地域包括ケア体制の根幹をなす在宅医療の推進を図るため、垂水市が支援する訪問看護ステーションを医師会運営で開設しました。
 現在(令和5年3月)肝属郡医師会は会員31名、16の医療施設で夫々の診療活動と2つの地域において、南隅地区では医師会直営の病院1ヶ所、老健1ヶ所、居宅1ヶ所の3施設、垂水地区では垂水市から指定管理委託を受けた病院1ヶ所、老健1ヶ所の2カ所と医師会直営の居宅1カ所、訪問看護ステーション1カ所の4施設、計7施設を運営し、地域の医療、保健、福祉の向上に努めております。

 なお、肝属郡医師会は、平成25年4月1日より「公益社団法人」に移行しました。今後とも公益法人としての活動や事業を通して、皆様に親しまれる医師会を目指して参りたいと存じます。

公益社団法人 肝属郡医師会
会長 池田 誠